◆名前の意味 「アウラ・ド・キューバ AULA DO KYUBA」というポルトガル語名称は、ブラジル人学習者の総意で名付けられました。「九番」という言葉には居住地としての親しみがあり、ポルトガル語風にはKYUBAという表記になります。「九番(団地)の教室」という意味です。
◆九番団地とは 私たちの教室がある九番団地周辺には自動車部品工場や鉄工所、倉庫会社などが多くあります。この団地に、日系人や外国人住民が増え始めたのは1995年頃からで、2001年11月現在、入居戸数は1,276戸(2,378人)、うち外国人252戸(543人、入居人の23%)で、543人の95%、約500人がブラジル人です。隣接して保育園、小学校、中学校があり、日系ブラジル人を中心に多くの日系人、外国人の子どもたちが通っています。
◆教室の成り立ち この教室は2001年11月に、名古屋大学の今津孝次郎先生と研究室の学生を中心とした、地域日本語教室として始まりました。自治会、団地管理サービス事務所、区役所、また地域住民の協力もありました。その後、2004年4月からは大学の研究室中心の活動から、地域住民のボランティアによる活動として引き継がれ、現在まで続いています。
◆教室の特徴 「九番団地日本語教室」は、九番団地で暮らす外国人住民が日本語や日本文化に慣れ親しむとともに、外国人住民同士そして日本人住民との交流がより活発になるような場を提供することを目的としています。そして、多文化共生まちづくりの拠点となるような活動をめざしています。この目的を実現するために、日系人や外国人も含む、住民のボランティアによって運営される「地域日本語教室」がこの教室の基本的な特徴です。
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